トップ › 沖縄県
沖縄県の水道水の硬度
沖縄の水道水は、全国のまん中あたりです。硬度は2023年度の水道統計にある浄水場の値を市区町村ごとにまとめたもので、沖縄県の値は硬度がわかる25市区町村の中央値です。同じ県内でも給水区域や季節で変わります。硬度は水のおいしさや安全性の順位ではありません。
沖縄本島の多くの市町村は自分の水源を持たず、沖縄県企業局が造った浄水を買って配っていますが、その水源の一部では有機フッ素化合物のPFOS・PFOAがほかの水源より高い濃度で検出されています。企業局によると、中部の北谷浄水場が取り込む比謝川や嘉手納井戸群などの「中部水源」が特にそうで、2026年度4〜7月は比謝川で平均124 ng/L、支流の大工廻川では平均185 ng/Lでした。企業局は活性炭で濃度を下げるほか、水事情がよいときは中部の川や井戸群からの取水を減らし、北部のダムの水や海水淡水化の水を増やして薄めており、北谷浄水場から出る浄水のPFOS等はすべて国の基準50 ng/L未満に収まっていると説明しています。この浄水は北谷町・沖縄市・宜野湾市・浦添市・那覇市などに届きます。
出典: 沖縄県企業局「企業局における有機フッ素化合物の検出状況について」、沖縄県企業局「北谷浄水場の取水状況」、沖縄県企業局「有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)」、沖縄県企業局「水をとどける」
2025年11月24日未明、大宜味村に敷設された導水管が破損し、大量の漏水で近くの道路が陥没しました。この管を通る西原浄水場への送水が止まったため、豊見城市など本島中南部の7市町と工業用水の全域が断水し、影響を受けた戸数は約19万2千戸にのぼりました。沖縄県企業局はその日のうちに危機対策本部を設置し、幼稚園や学校の休校・時間短縮も相次ぎました。全区域で断水が解消したのは11月27日17時で、企業局は翌28日に対策本部を解散しています。壊れた導水管は1967年に敷設されたもので、企業局はこの事故を令和7年の重大ニュースの一つに挙げ、情報発信や連携が有効だったかを検証しています。
沖縄県の市区町村を硬い順に
| # | 街 | 主な水源 | 硬度mg/L | 料金円 | PFOS+PFOAng/L | 下水道% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 本部町 | 湧水 | 177.2 | 1,622 | — | 63.3 |
| 2 | 今帰仁村 | 浅井戸水 | 153.6 | 1,883 | 1 | — |
| 3 | 宮古島市 | 浅井戸水 | 114.4 | 1,841 | — | — |
| 4 | 石垣市 | 表流水(自流) | 80.2 | 1,402 | — | 32.9 |
| 5 | 名護市 | ダム直接 | 64.9 | 1,353 | — | 70.7 |
| 6 | 久米島町 | ダム直接 | 60.2 | 1,518 | — | 65.4 |
| 7 | 北谷町 | 浄水受水 | 57 | 1,182 | 0 | 98.8 |
| 8 | 宜野湾市 | 浄水受水 | 48 | 1,440 | — | 96.4 |
| 9 | 中城村 | 浄水受水 | 45.5 | 1,640 | 1 | 68.6 |
| 10 | 伊江村 | 浄水受水 | 45 | 2,637 | — | — |
| 11 | 沖縄市 | 浄水受水 | 40 | 1,232 | 1 | 97.4 |
| 12 | 那覇市 | 浄水受水 | 38.5 | 1,431 | 4 | 98.3 |
| 12同 | 北中城村 | 浄水受水 | 38.5 | 1,441 | 2 | 65.4 |
| 14 | 浦添市 | 浄水受水 | 37.5 | 1,320 | — | 97.6 |
| 15 | 恩納村 | 浄水受水 | 34 | 1,199 | — | — |
| 16 | 金武町 | 表流水(自流) | 32.5 | 880 | 2 | — |
| 17 | うるま市 | 浄水受水 | 32 | 1,483 | — | — |
| 17同 | 嘉手納町 | 浄水受水 | 32 | 840 | — | 100 |
| 19 | 南城市 | 浄水受水 | 31 | 1,674 | — | 26.6 |
| 19同 | 読谷村 | 浄水受水 | 31 | 1,423 | — | 27.4 |
| 21 | 西原町 | 浄水受水 | 28 | 1,591 | 1 | 43.2 |
| 22 | 糸満市 | 浄水受水 | 27 | 1,433 | — | 68.7 |
| 22同 | 豊見城市 | 浄水受水 | 27 | 1,727 | — | — |
| 22同 | 宜野座村 | ダム直接 | 27 | 1,177 | 1 | — |
| 25 | 与那原町 | 浄水受水 | 24 | 1,832 | — | 87.8 |
| ここから下は、硬度の公表値が見つからなかった市区町村です | ||||||
| — | 国頭村 | — | — | — | — | |
| — | 大宜味村 | — | — | — | 9.5 | |
| — | 東村 | — | — | — | — | |
| — | 南風原町 | — | — | — | 69.6 | |
| — | 渡嘉敷村 | — | — | — | 34 | |
| — | 座間味村 | — | — | — | 68.3 | |
| — | 粟国村 | — | — | — | — | |
| — | 渡名喜村 | — | — | — | — | |
| — | 南大東村 | — | — | — | — | |
| — | 北大東村 | — | — | — | — | |
| — | 伊平屋村 | — | — | — | — | |
| — | 伊是名村 | — | — | — | — | |
| — | 八重瀬町 | — | — | — | — | |
| — | 多良間村 | — | — | — | — | |
| — | 竹富町 | — | — | — | 7.7 | |
| — | 与那国町 | — | — | — | — | |
料金は家庭用・口径13mmで月10m³(令和5年度)、PFOS+PFOAは2023年度の浄水場ごとの年間最高値、下水道は令和6年度末の普及率です。空欄はこの年度の数値が未収録で、0とは異なります。広域事業体の集計を複数の街に掲載している場合があります。詳細な対象は街のページで確認できます。全国の硬度ランキング →
☔ 空と地下の水
市区町村ごとの最寄り観測所の平年値?を平均すると、年に 2,126 mm の雨が降ります。雨が多い街のランキング →
環境省の令和5年度調査では、沖縄県の 5市区町村 で井戸などの地下水の PFOS/PFOA? が測られ、指針値 50 ng/L を超えた地点がある街は 2(宜野湾市、嘉手納町)でした。
🚰 2023年度の浄水場データでは、沖縄県の水道水は9市区町村でPFOS+PFOA?の数値が公表されており、最大は那覇市の 4 ng/Lでした(地下水ではなく水道水の値です)。全国の市区町村を数値で比べる →
地下水の汚染事例(環境省 令和6年度末時点、都道府県が把握している「環境基準を超えたことがある井戸のまとまり」の数):
事例は「汚染原因を同じくする井戸のまとまり」で数えられ、調査井戸数とは一致しません。地下水の測定結果だけでは、水道水への影響は判断できません。水道水は、水源や浄水処理を経たあとの検査結果を別に確認する必要があります。国の報告書は市区町村ごとの表を出していないため、どの井戸がどこかは県の公表資料で確認できます: 水質測定結果|沖縄県公式ホームページ(市町村別)。
🏗️ 地震への備え(沖縄県全体、令和6年度末)
国土交通省「水道事業における耐震化の状況」。事業体ごとの値は公表されていないため県全体の集計です。沖縄県の水道事業体(26)の料金や老朽化率は事業体の一覧で。