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沖縄県の水道水の硬度

沖縄県の硬度の中央値
38.5 mg/L
全国は 43 mg/L(1,210市区町村)
硬い順に並べると
28 位
中央値が出せる46都道府県のうち
いちばん硬い街
177.2 mg/L
いちばん軟らかい街
24 mg/L

沖縄の水道水は、全国のまん中あたりです。硬度は2023年度の水道統計にある浄水場の値を市区町村ごとにまとめたもので、沖縄県の値は硬度がわかる25市区町村の中央値です。同じ県内でも給水区域や季節で変わります。硬度は水のおいしさや安全性の順位ではありません。

沖縄本島の多くの市町村は自分の水源を持たず、沖縄県企業局が造った浄水を買って配っていますが、その水源の一部では有機フッ素化合物のPFOS・PFOAがほかの水源より高い濃度で検出されています。企業局によると、中部の北谷浄水場が取り込む比謝川や嘉手納井戸群などの「中部水源」が特にそうで、2026年度4〜7月は比謝川で平均124 ng/L、支流の大工廻川では平均185 ng/Lでした。企業局は活性炭で濃度を下げるほか、水事情がよいときは中部の川や井戸群からの取水を減らし、北部のダムの水や海水淡水化の水を増やして薄めており、北谷浄水場から出る浄水のPFOS等はすべて国の基準50 ng/L未満に収まっていると説明しています。この浄水は北谷町・沖縄市・宜野湾市・浦添市・那覇市などに届きます。

井戸の水で測られた値は、下の「☔ 空と地下の水」に。

出典: 沖縄県企業局「企業局における有機フッ素化合物の検出状況について」、沖縄県企業局「北谷浄水場の取水状況」、沖縄県企業局「有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)」、沖縄県企業局「水をとどける」

2025年11月24日未明、大宜味村に敷設された導水管が破損し、大量の漏水で近くの道路が陥没しました。この管を通る西原浄水場への送水が止まったため、豊見城市など本島中南部の7市町と工業用水の全域が断水し、影響を受けた戸数は約19万2千戸にのぼりました。沖縄県企業局はその日のうちに危機対策本部を設置し、幼稚園や学校の休校・時間短縮も相次ぎました。全区域で断水が解消したのは11月27日17時で、企業局は翌28日に対策本部を解散しています。壊れた導水管は1967年に敷設されたもので、企業局はこの事故を令和7年の重大ニュースの一つに挙げ、情報発信や連携が有効だったかを検証しています。

水道管がどれだけ地震に耐えられるかは、下の「🏗️ 地震への備え」に。

出典: 沖縄県企業局「北部導水管破損事故に伴う断水について(解消済み)」

沖縄県の市区町村を硬い順に

並べ替え
#街主な水源硬度mg/L料金円PFOS+PFOAng/L下水道%
1本部町湧水177.21,622—63.3
2今帰仁村浅井戸水153.61,8831—
3宮古島市浅井戸水114.41,841——
4石垣市表流水(自流)80.21,402—32.9
5名護市ダム直接64.91,353—70.7
6久米島町ダム直接60.21,518—65.4
7北谷町浄水受水571,182098.8
8宜野湾市浄水受水481,440—96.4
9中城村浄水受水45.51,640168.6
10伊江村浄水受水452,637——
11沖縄市浄水受水401,232197.4
12那覇市浄水受水38.51,431498.3
12同北中城村浄水受水38.51,441265.4
14浦添市浄水受水37.51,320—97.6
15恩納村浄水受水341,199——
16金武町表流水(自流)32.58802—
17うるま市浄水受水321,483——
17同嘉手納町浄水受水32840—100
19南城市浄水受水311,674—26.6
19同読谷村浄水受水311,423—27.4
21西原町浄水受水281,591143.2
22糸満市浄水受水271,433—68.7
22同豊見城市浄水受水271,727——
22同宜野座村ダム直接271,1771—
25与那原町浄水受水241,832—87.8
ここから下は、硬度の公表値が見つからなかった市区町村です
—国頭村————
—大宜味村———9.5
—東村————
—南風原町———69.6
—渡嘉敷村———34
—座間味村———68.3
—粟国村————
—渡名喜村————
—南大東村————
—北大東村————
—伊平屋村————
—伊是名村————
—八重瀬町————
—多良間村————
—竹富町———7.7
—与那国町————

料金は家庭用・口径13mmで月10m³(令和5年度)、PFOS+PFOAは2023年度の浄水場ごとの年間最高値、下水道は令和6年度末の普及率です。空欄はこの年度の数値が未収録で、0とは異なります。広域事業体の集計を複数の街に掲載している場合があります。詳細な対象は街のページで確認できます。全国の硬度ランキング →

☔ 空と地下の水

市区町村ごとの最寄り観測所の平年値を平均すると、年に 2,126 mm の雨が降ります。雨が多い街のランキング →

環境省の令和5年度調査では、沖縄県の 5市区町村 で井戸などの地下水の PFOS/PFOA が測られ、指針値 50 ng/L を超えた地点がある街は 2(宜野湾市、嘉手納町)でした。

🚰 2023年度の浄水場データでは、沖縄県の水道水は9市区町村でPFOS+PFOAの数値が公表されており、最大は那覇市の 4 ng/Lでした(地下水ではなく水道水の値です)。全国の市区町村を数値で比べる →

地下水の汚染事例(環境省 令和6年度末時点、都道府県が把握している「環境基準を超えたことがある井戸のまとまり」の数):

揮発性有機化合物7うち今も超過 0 / 改善 3クリーニングや金属加工で使われた溶剤(テトラクロロエチレンなど)
重金属等24うち今も超過 4 / 改善 6砒素・ふっ素・ほう素など。多くは地質由来
硝酸・亜硝酸性窒素14うち今も超過 0 / 改善 12肥料や家畜のふん尿、生活排水が地下にしみ込んだもの
複合汚染1うち今も超過 0 / 改善 0複数の物質にまたがる事例

事例は「汚染原因を同じくする井戸のまとまり」で数えられ、調査井戸数とは一致しません。地下水の測定結果だけでは、水道水への影響は判断できません。水道水は、水源や浄水処理を経たあとの検査結果を別に確認する必要があります。国の報告書は市区町村ごとの表を出していないため、どの井戸がどこかは県の公表資料で確認できます: 水質測定結果|沖縄県公式ホームページ(市町村別)。

🏗️ 地震への備え(沖縄県全体、令和6年度末)

基幹管路の耐震適合率
35 %
全国 45%・前年 35%
浄水施設の耐震化率
36 %
全国 47%
配水池の耐震化率
75 %
全国 66%

国土交通省「水道事業における耐震化の状況」。事業体ごとの値は公表されていないため県全体の集計です。沖縄県の水道事業体(26)の料金や老朽化率は事業体の一覧で。