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愛媛県の水道水の硬度
愛媛の水道水は、全国では硬いほうに入ります。硬度は2023年度の水道統計にある浄水場の値を市区町村ごとにまとめたもので、愛媛県の値は硬度がわかる16市区町村の中央値です。同じ県内でも給水区域や季節で変わります。硬度は水のおいしさや安全性の順位ではありません。
愛媛県庁所在地の松山市は、実は水に恵まれない街です。水道水の水源は石手川ダムと重信川の地下水しかなく、市自身が「毎年のように取水制限が行われる」とホームページに書いています。そこで市はこれまで70年近くのあいだに、よその川から水を分けてもらう計画を3度試みましたが、どれも実現しませんでした。最初は昭和33年(1958年)、面河ダムからの分水を財政難であきらめ、次は平成13年(2001年)、山鳥坂ダムからの分水計画が国によって外されました。3度目に持ちかけた西条市の黒瀬ダムの水は、地下水「うちぬき」の保全を条例に掲げる西条市との協議が、令和元年(2019年)に打ち切られました。令和4年(2022年)からは市議会が下水処理水の再利用や海水淡水化など、よそに頼らない方策を検討中で、同じ年の8月には松山市と西条市が渇水など緊急時に助け合う協定を結びました。
出典: 松山市「松山市の水問題への取組」、西条市「『西条市地下水の保全及び管理並びに適正な利用に関する条例』制定の背景」
愛媛県の市区町村を硬い順に
| # | 街 | 主な水源 | 硬度mg/L | 料金円 | PFOS+PFOAng/L | 下水道% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 東温市 | 浅井戸水 | 85 | 1,350 | — | 73.4 |
| 2 | 伊予市 | 浅井戸水 | 78.7 | 1,390 | 4 | 53.5 |
| 3 | 松前町 | 浅井戸水 | 74.9 | 864 | 5 | — |
| 4 | 砥部町 | 浅井戸水 | 70.1 | 1,100 | — | — |
| 5 | 松山市 | 浅井戸水 | 67.8 | 1,550 | 10 | 72.7 |
| 6 | 内子町 | 浅井戸水 | 65.5 | 1,370 | — | — |
| 7 | 伊方町 | 深井戸水 | 63 | 1,870 | — | 42.8 |
| 8 | 大洲市 | 浅井戸水 | 62 | 1,320 | — | 21 |
| 9 | 西条市 | 深井戸水 | 56.7 | 1,320 | 5 | 63 |
| 10 | 愛南町 | ダム直接 | 48 | 1,700 | — | — |
| 11 | 西予市 | 深井戸水 | 47.7 | 1,430 | — | 30.9 |
| 12 | 新居浜市 | 深井戸水 | 46.1 | 1,221 | — | 65.9 |
| 13 | 今治市 | 表流水(自流) | 39.9 | 1,429 | 3 | 66 |
| 14 | 四国中央市 | ダム放流 | 33.2 | 1,490 | — | 64.6 |
| 15 | 宇和島市 | ダム直接 | 30.6 | 2,116 | — | 22.8 |
| 16 | 上島町 | 浄水受水 | 27 | — | — | 76 |
| ここから下は、硬度の公表値が見つからなかった市区町村です | ||||||
| — | 八幡浜市 | 浄水受水 | — | 1,740 | — | 75.9 |
| — | 久万高原町 | — | — | — | 40.7 | |
| — | 松野町 | — | — | — | — | |
| — | 鬼北町 | 浅井戸水 | — | 2,420 | — | — |
料金は家庭用・口径13mmで月10m³(令和5年度)、PFOS+PFOAは2023年度の浄水場ごとの年間最高値、下水道は令和6年度末の普及率です。空欄はこの年度の数値が未収録で、0とは異なります。広域事業体の集計を複数の街に掲載している場合があります。詳細な対象は街のページで確認できます。全国の硬度ランキング →
☔ 空と地下の水
市区町村ごとの最寄り観測所の平年値?を平均すると、年に 1,696 mm の雨が降ります。雨が多い街のランキング →
環境省の令和5年度調査では、愛媛県の 1市区町村 で井戸などの地下水の PFOS/PFOA? が測られ、すべて指針値内でした。
🚰 2023年度の浄水場データでは、愛媛県の水道水は5市区町村でPFOS+PFOA?の数値が公表されており、最大は松山市の 10 ng/Lでした(地下水ではなく水道水の値です)。全国の市区町村を数値で比べる →
地下水の汚染事例(環境省 令和6年度末時点、都道府県が把握している「環境基準を超えたことがある井戸のまとまり」の数):
事例は「汚染原因を同じくする井戸のまとまり」で数えられ、調査井戸数とは一致しません。地下水の測定結果だけでは、水道水への影響は判断できません。水道水は、水源や浄水処理を経たあとの検査結果を別に確認する必要があります。国の報告書は市区町村ごとの表を出していないため、どの井戸がどこかは県の公表資料で確認できます: 令和5年度地下水の水質測定結果 - 愛媛県庁公式ホームページ。
🏗️ 地震への備え(愛媛県全体、令和6年度末)
国土交通省「水道事業における耐震化の状況」。事業体ごとの値は公表されていないため県全体の集計です。愛媛県の水道事業体(18)の料金や老朽化率は事業体の一覧で。