📖 用語集

サイトに出てくることばの、いちばん短い説明です。もう少しくわしい話は「読みもの」にあります。

蛇口の水のことば

硬度
水に溶けているカルシウムとマグネシウムの量。少ないほど「軟水」で、日本の水道水はほとんどが軟水です。単位は mg/L。

カルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計を炭酸カルシウム換算で表した値です。WHOの目安では 60 mg/L 未満が軟水、60〜120 が中程度の軟水、120〜180 が硬水、180 以上が非常な硬水。日本の水道水の基準は 300 mg/L 以下、おいしさの目標は 10〜100 mg/L です。地下水や石灰岩地帯の水は硬く、火山地帯の表流水はやわらかい傾向があります。

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軟水
硬度 60 mg/L 未満の水。だしやお茶の成分が出やすく、石けんもよく泡立ちます。→ くわしい記事
硬水
硬度 120 mg/L 以上の水。ミネラル感があり、飲みごたえがある一方、やかんに白い結晶(スケール)が付きやすくなります。→ くわしい記事
pH
酸性・アルカリ性の度合い。7 が中性で、水道水の基準は 5.8〜8.6。多くの水道水は 7 前後の弱アルカリ寄りです。

pH が低い(酸性寄り)水は金属の管を腐食させやすく、高い(アルカリ寄り)と消毒の効きが弱まります。浄水場では消石灰や炭酸ガスで調整しています。

残留塩素
蛇口まで菌を抑えるために残してある塩素。法律で 0.1 mg/L 以上を保つよう決められ、おいしさの目標は 1 mg/L 以下です。

浄水場で加えた次亜塩素酸ナトリウムなどが配水管を通る間に減っていくため、遠くの家でも 0.1 mg/L 以上残るように調整されています。カルキ臭の正体はこの塩素と水中の有機物が反応してできる物質です。

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PFOS・PFOA
有機フッ素化合物の一種で、分解されにくく体に蓄積しやすい物質。2026年4月から水道水の基準値(合計 50 ng/L)になりました。

泡消火剤や撥水加工などに使われてきた化学物質で、環境中で分解されにくいため「永遠の化学物質」とも呼ばれます。日本では 2020 年に暫定目標値 50 ng/L が設けられ、2026 年 4 月に水質基準項目に格上げされて、全国の水道事業者に定期検査が義務づけられました。2023 年度の時点で基準値を超えていた浄水場はごく少数で、多くは検出限界未満です。

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ng/L
1リットルあたりのナノグラム。1 ng は 10 億分の 1 グラムで、東京ドームいっぱいの水に角砂糖 1 個弱を溶かした濃度がだいたい 1 ng/L です。
蒸発残留物
水を蒸発させたときに残るミネラルなどの総量。基準は 500 mg/L 以下、おいしさの目標は 30〜200 mg/L です。
浄水(給水栓水等)
浄水場の出口と、街の蛇口(給水栓)で測った値をまとめたもの。両方ある場合は蛇口の値を優先しています。
浄水場系統
水質検査は浄水場ごと、地下水の場合は取水系統ごとに集計されます。同じ浄水場でも水源が違えば別の系統として数えます。
検査回数
その年度に検査した回数。項目ごとに月 1 回や年 4 回などの頻度が決められています。

水源のことば

原水の種類
浄水場が取り込む前の水の種類。川やダムの水(表流水)、地下水(井戸・伏流水・湧水)、ほかの事業体から買う水(受水)などがあります。→ くわしい記事
深井戸水
深い地層から汲み上げる地下水。水温が一定で濁りにくく、ミネラルを多く含むため硬度がやや高めになりがちです。→ くわしい記事
浅井戸水
浅い地層の地下水。雨や地表の影響を受けやすく、水質が季節で変わることがあります。→ くわしい記事
伏流水
川底の砂れきの下を流れている水。川の水が自然にろ過された状態で、昔から良い水源とされてきました。→ くわしい記事
湧水
地下水が自然に地表へわき出したもの。山あいの街に多く、処理も少なくて済むことが多い水源です。→ くわしい記事
表流水(自流)
川からそのまま取り入れる水。量は豊富ですが濁りや微生物が多いので、しっかりした浄水処理が必要です。→ くわしい記事
ダム放流・ダム直接
ダムに貯めた水を下流で取る(放流)か、ダムから直接引く(直接)か。都市部の大きな浄水場の主力です。→ くわしい記事
湖沼水
湖や沼から取る水。夏場は植物プランクトンによるカビ臭対策が課題になります。→ くわしい記事
浄水受水
ほかの水道事業体(県営水道や広域の企業団など)がきれいにした水を買って配っていること。自前の浄水場を持たない街に多い形です。→ くわしい記事
用水供給事業
市町村の水道に水を卸売りする事業。県や企業団が大きな浄水場を持ち、複数の市町村に水を送っています。→ くわしい記事

下水と川のことば

PRTR
事業所がどんな化学物質をどれだけ環境に出したかを国に届け出て公開する制度。下水処理場も対象で、放流先の川や海の名前まで届け出ています。

化学物質排出移動量届出制度。年に 1 回、対象物質ごとに大気・公共用水域・土壌への排出量と廃棄物としての移動量を届け出ます。下水処理場からの排出は、家庭や工場から流れ込んだ物質のうち処理で取り切れなかった分で、亜鉛やほう素、ふっ素、マンガンなどが多く見られます。

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放流先
下水処理場できれいにした水を流す先の川や海。PRTR の届出に書かれている名前をそのまま表示しています。→ くわしい記事
流域下水道
複数の市町村の下水を県が運営する大きな処理場でまとめて処理する仕組み。「○○流域下水道△△処理場」という名前が目印です。→ くわしい記事
ほう素化合物
ガラスや洗剤、めっきなどに使われる物質。海水にも含まれ、下水処理では取り除きにくいため放流量が多く出やすい項目です。
ふっ化水素及びその水溶性塩
ふっ素化合物。歯みがき粉や工業排水に含まれ、下水処理では除去しにくい物質です。
亜鉛の水溶性化合物
めっきや屋根材、タイヤの摩耗などから雨水や下水に混じる金属。処理後もわずかに残ります。
マンガン及びその化合物
土や岩に含まれる金属。地下水や下水に含まれ、多いと水が黒っぽく色づきます。
BOD
生物化学的酸素要求量。川の汚れの代表的な指標で、微生物が有機物を分解するのに使う酸素の量です。小さいほどきれいで、2 mg/L 以下なら川の環境基準で「A」以上の清らかさです。

環境基準では AA 類型 1 mg/L 以下、A 類型 2、B 類型 3、C 類型 5、D 類型 8、E 類型 10 mg/L 以下と段階があります。生活排水が処理されずに流れ込む川では BOD が上がります。

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COD
化学的酸素要求量。湖や海の汚れの指標で、BOD と同じく小さいほどきれいです。→ くわしい記事
SS
浮遊物質量。水に浮いている細かい粒の量で、濁りの目安です。
類型
川や湖ごとに決められた水質の目標ランク。AA が最もきれいで、A・B・C・D・E と続きます。