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奈良県の水道水の硬度

奈良県の硬度の中央値
45.1 mg/L
全国は 43 mg/L(1,210市区町村)
硬い順に並べると
18 位
中央値が出せる46都道府県のうち
いちばん硬い街
137 mg/L
いちばん軟らかい街
36 mg/L

奈良の水道水は、全国のまん中あたりです。硬度は2023年度の水道統計にある浄水場の値を市区町村ごとにまとめたもので、奈良県の値は硬度がわかる24市区町村の中央値です。同じ県内でも給水区域や季節で変わります。硬度は水のおいしさや安全性の順位ではありません。

奈良県内の水道は、2025年4月1日から新しい仕組みで動いています。それまで県と26の市町村がそれぞれ別々に運営していた水道事業と、県の用水供給事業を一つにまとめ、2024年11月1日に「奈良県広域水道企業団」が設立されました。人口減少で水道料金の収入が減る一方、老朽化した水道管を直す費用は増え続けており、単独の市町村では支えきれなくなってきたことが背景です。料金の体系もいずれ統一されますが、急に上がって困る人が出ないよう、統合から5年間は各市町村のもとの料金を上回らない措置がとられています。当初から料金の統一をめざす広域化は、全国で初めてのことです。

市区町村ごとの硬さは、下の一覧に並べてあります。

出典: 奈良県「県民だより奈良」2025年3月号特集2、奈良県広域水道企業団「企業団とは」

奈良盆地(大和平野)の水道水の一部は、農業用水と同じ堰から取られています。「吉野川分水」は大迫ダム・津風呂ダム・猿谷ダムの水を、大淀町の下渕頭首工から取り入れて大和平野に336キロメートルの用水路で送る「十津川・紀の川総合開発計画」にもとづく事業で、奈良県は農業用水だけでなく生活用水を安定して確保するための事業だとしています。下渕頭首工は昭和49年(1974年)3月から稼働しており、右岸の導水暗渠では農業用水と上水道用水を同じ堰で分けて取っています。取った水の一部はいまも御所浄水場を通り、橿原市や香芝市など奈良県内の水道水になっています。

市区町村ごとの硬さは、下の一覧に並べてあります。

出典: 奈良県広域水道企業団「取水施設」、奈良県「吉野川分水の通水がはじまります」

奈良県の市区町村を硬い順に

並べ替え
#街主な水源硬度mg/L料金円PFOS+PFOAng/L下水道%
1御所市深井戸水1371,775—51.4
2桜井市湖沼水751,276—79.6
3天理市ダム直接63.91,4631497.6
4大和郡山市深井戸水59.41,287—96.7
5宇陀市浄水受水541,936—62.1
6平群町浄水受水512,200—62.2
6同三郷町浄水受水511,815—95.5
8葛城市浄水受水48.11,090—99
9生駒市深井戸水471,3042273.4
10斑鳩町深井戸水46.51,903—73
11大淀町表流水(自流)461,210—90.1
12吉野町表流水(自流)45.22,255—30.9
13橿原市浄水受水451,727—80.5
13同五條市表流水(自流)451,727—58.8
13同香芝市浄水受水451,320—78.4
16安堵町浄水受水431,930—97.7
16同上牧町浄水受水431,440——
16同広陵町浄水受水431,456—98.5
19王寺町浄水受水421,920——
20明日香村浄水受水402,140——
21奈良市ダム放流37.11,0239—
22下市町表流水(自流)372,226—36
23大和高田市浄水受水362,079—63.7
23同高取町浄水受水362,730—35
ここから下は、硬度の公表値が見つからなかった市区町村です
—山添村———5.9
—川西町———99.7
—三宅町———97.2
—田原本町———99.1
—曽爾村————
—御杖村————
—河合町深井戸水—1,690—99.2
—黒滝村————
—天川村———40.2
—野迫川村————
—十津川村————
—下北山村————
—上北山村————
—川上村————
—東吉野村————

料金は家庭用・口径13mmで月10m³(令和5年度)、PFOS+PFOAは2023年度の浄水場ごとの年間最高値、下水道は令和6年度末の普及率です。空欄はこの年度の数値が未収録で、0とは異なります。広域事業体の集計を複数の街に掲載している場合があります。詳細な対象は街のページで確認できます。全国の硬度ランキング →

☔ 空と地下の水

市区町村ごとの最寄り観測所の平年値を平均すると、年に 1,648 mm の雨が降ります。雨が多い街のランキング →

環境省の令和5年度調査では、奈良県の 10市区町村 で井戸などの地下水の PFOS/PFOA が測られ、指針値 50 ng/L を超えた地点がある街は 3(大和郡山市、橿原市、三郷町)でした。

🚰 2023年度の浄水場データでは、奈良県の水道水は3市区町村でPFOS+PFOAの数値が公表されており、最大は生駒市の 22 ng/Lでした(地下水ではなく水道水の値です)。全国の市区町村を数値で比べる →

地下水の汚染事例(環境省 令和6年度末時点、都道府県が把握している「環境基準を超えたことがある井戸のまとまり」の数):

揮発性有機化合物15うち今も超過 6 / 改善 3クリーニングや金属加工で使われた溶剤(テトラクロロエチレンなど)
重金属等18うち今も超過 5 / 改善 12砒素・ふっ素・ほう素など。多くは地質由来
硝酸・亜硝酸性窒素22うち今も超過 3 / 改善 17肥料や家畜のふん尿、生活排水が地下にしみ込んだもの
複合汚染1うち今も超過 1 / 改善 0複数の物質にまたがる事例

事例は「汚染原因を同じくする井戸のまとまり」で数えられ、調査井戸数とは一致しません。地下水の測定結果だけでは、水道水への影響は判断できません。水道水は、水源や浄水処理を経たあとの検査結果を別に確認する必要があります。国の報告書は市区町村ごとの表を出していないため、どの井戸がどこかは県の公表資料で確認できます: 資料2 令和6年度公共用水域及び地下水の現況について(市町村別)。

🏗️ 地震への備え(奈良県全体、令和6年度末)

基幹管路の耐震適合率
46 %
全国 45%・前年 46%
浄水施設の耐震化率
68 %
全国 47%
配水池の耐震化率
75 %
全国 66%

国土交通省「水道事業における耐震化の状況」。事業体ごとの値は公表されていないため県全体の集計です。奈良県の水道事業体(26)の料金や老朽化率は事業体の一覧で。