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熊本県の水道水の硬度

熊本県の硬度の中央値
58.8 mg/L
全国は 43 mg/L(1,210市区町村)
硬い順に並べると
7 位
中央値が出せる46都道府県のうち
いちばん硬い街
121.6 mg/L
いちばん軟らかい街
32 mg/L

熊本の水道水は、全国では硬いほうに入ります。硬度は2023年度の水道統計にある浄水場の値を市区町村ごとにまとめたもので、熊本県の値は硬度がわかる25市区町村の中央値です。同じ県内でも給水区域や季節で変わります。硬度は水のおいしさや安全性の順位ではありません。

熊本市の水道は、川の水もダムの水も使いません。市内98本の井戸から汲み上げた地下水に、法律で決められた最低限の塩素を加えるだけで、そのまま各家庭の蛇口まで届けています。人口74万人ほどの都市が水道水の全量を地下水でまかなっている例は、熊本市のほかに日本全国どこにもないといいます。同じように水道水がそのまま地下水という街は熊本県内にほかにもあり、合志市は市内24か所の水源地の井戸から汲み上げ、阿蘇地域の6市町村も主な水源はそれぞれの地下水です。汲む井戸の深さは街ごとに違い、蛇口から出る水の硬さも街ごとに変わります。

市区町村ごとの硬さは、下の一覧に並べてあります。

出典: 熊本市「世界に誇る地下水都市・熊本」、合志市水道局「令和8年度水質検査計画」、阿蘇地域協議会「阿蘇地域水道事業における現状と広域連携等の手法の検討結果」

2026年7月28日16時27分に起きた令和8年熊本地震(県内最大震度7、天草市は最大震度5強)は、上水道につながっていない家庭の井戸にも被害をおよぼしました。敷地内の井戸が壊れて水が出なくなったり濁ったりする被害が相次いでいます。県は全国さく井協会と組んで、上水道と契約していない世帯の井戸を無料で調査する仕組みを用意し、菊池市や合志市などが受け付けています。井戸そのものの修理が必要な場合、合志市では1世帯最大75万7千円まで応急修理費を補助します(上水道を契約している世帯は対象外)。地震のあとには水道が止まった地区もあり、天草市倉岳地区の給水所は、水道の復旧を確かめたうえで8月1日に閉鎖されました。蛇口の水が戻ったあとも、井戸のほうは一軒ずつ原因を調べる段階が続いています。

水道管がどれだけ地震に耐えられるかは、下の「🏗️ 地震への備え」に。

出典: 合志市「【令和8年熊本地震】被災した井戸の応急修理について」、合志市「令和8年熊本地震で被災した住宅の飲用井戸の調査申込」、菊池市「熊本地震で被災し飲用できなくなった井戸の原因調査(洗浄等)の申し込みについて」、天草市「【倉岳地区】水道の復旧と給水所の閉鎖について」

熊本県の市区町村を硬い順に

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#街主な水源硬度mg/L料金円PFOS+PFOAng/L下水道%
1長洲町深井戸水121.61,189—96.4
2宇城市深井戸水90.62,640——
3南阿蘇村湧水881,210——
4合志市深井戸水86.11,140—96.6
5熊本市深井戸水81.51,1552491.3
6芦北町浅井戸水811,650——
7山鹿市深井戸水74.5855—58.4
8荒尾市深井戸水73.61,485—69.9
9甲佐町浅井戸水71.21,617——
10天草市ダム直接64.12,288—36.5
11阿蘇市深井戸水601,144—26.3
12益城町深井戸水591,380—93.5
13菊池市深井戸水58.81,240—62.1
14御船町湧水54.41,560—54
15あさぎり町深井戸水531,243—82.6
16玉名市浅井戸水52.21,244—55.9
17八代市深井戸水50.11,180—50.5
18湯前町表流水(自流)481,540—81.7
19山都町湧水45.91,881——
20水俣市浅井戸水40.31,309—53.2
21宇土市深井戸水40.12,024——
22錦町深井戸水39.11,200——
23人吉市湧水38.3979—76.2
24多良木町表流水(自流)33.71,760—65.5
25上天草市表流水(自流)323,190——
ここから下は、硬度の公表値が見つからなかった市区町村です
—美里町————
—玉東町————
—南関町———26.4
—和水町———18.1
—大津町———78.3
—菊陽町———97.7
—南小国町———42.2
—小国町深井戸水—1,320——
—産山村————
—高森町————
—西原村————
—嘉島町———78.9
—氷川町———88.2
—津奈木町————
—水上村———47.9
—相良村————
—五木村————
—山江村————
—球磨村————
—苓北町———79.3

料金は家庭用・口径13mmで月10m³(令和5年度)、PFOS+PFOAは2023年度の浄水場ごとの年間最高値、下水道は令和6年度末の普及率です。空欄はこの年度の数値が未収録で、0とは異なります。広域事業体の集計を複数の街に掲載している場合があります。詳細な対象は街のページで確認できます。全国の硬度ランキング →

☔ 空と地下の水

市区町村ごとの最寄り観測所の平年値を平均すると、年に 2,283 mm の雨が降ります。雨が多い街のランキング →

環境省の令和5年度調査では、熊本県の 10市区町村 で井戸などの地下水の PFOS/PFOA が測られ、指針値 50 ng/L を超えた地点がある街は 1(熊本市)でした。

🚰 2023年度の浄水場データでは、熊本県の水道水は1市区町村でPFOS+PFOAの数値が公表されており、最大は熊本市の 24 ng/Lでした(地下水ではなく水道水の値です)。全国の市区町村を数値で比べる →

地下水の汚染事例(環境省 令和6年度末時点、都道府県が把握している「環境基準を超えたことがある井戸のまとまり」の数):

揮発性有機化合物48うち今も超過 7 / 改善 26クリーニングや金属加工で使われた溶剤(テトラクロロエチレンなど)
重金属等48うち今も超過 27 / 改善 1砒素・ふっ素・ほう素など。多くは地質由来
硝酸・亜硝酸性窒素98うち今も超過 33 / 改善 10肥料や家畜のふん尿、生活排水が地下にしみ込んだもの
複合汚染4うち今も超過 2 / 改善 1複数の物質にまたがる事例

事例は「汚染原因を同じくする井戸のまとまり」で数えられ、調査井戸数とは一致しません。地下水の測定結果だけでは、水道水への影響は判断できません。水道水は、水源や浄水処理を経たあとの検査結果を別に確認する必要があります。国の報告書は市区町村ごとの表を出していないため、どの井戸がどこかは県の公表資料で確認できます: 水質調査報告書(公共用水域及び地下水) - 熊本県ホームページ。

🏗️ 地震への備え(熊本県全体、令和6年度末)

基幹管路の耐震適合率
36 %
全国 45%・前年 33%
浄水施設の耐震化率
52 %
全国 47%
配水池の耐震化率
57 %
全国 66%

国土交通省「水道事業における耐震化の状況」。事業体ごとの値は公表されていないため県全体の集計です。熊本県の水道事業体(28)の料金や老朽化率は事業体の一覧で。