トップ › 読みもの

🍵

お茶と水の相性。緑茶は軟水、紅茶は少し硬め、中国茶はその中間

2026-09-10 更新

同じ茶葉でも水で味が変わる理由。硬度・鉄・塩素がお茶の色と香りに与える影響と、お茶の種類ごとの向く水の目安。

硬水で緑茶を淹れると、色が悪くなる

緑茶のうまみ成分(テアニン)や渋み(カテキン)は、軟水でよく溶け出します。硬水ではカルシウムがカテキンと結びついて渋みが出にくくなる一方、うまみも出にくく、水色(すいしょく)もくすみます。日本茶が「日本の軟水で育った文化」と言われるのはこのためで、緑茶には硬度 30〜80 mg/L あたりが一番向くとされます。

紅茶は逆に、少し硬度がある水(30〜100 mg/L)でも香りが立ち、色が濃く出ます。イギリスの硬水で紅茶文化が発達したのは偶然ではありません。ただし硬度 150 mg/L を超えると表面に膜が浮き、香りも鈍ります。中国茶(烏龍茶など)は緑茶と紅茶の中間で、軟水寄りが無難です。

鉄と塩素は、お茶の敵

鉄分の多い水でお茶を淹れると、タンニンと反応して水色が黒っぽくなります。0.05 mg/L を超えると分かる人には分かるレベルです。塩素は香りを直接損ねるので、沸騰させて1〜2分置く、または浄水器を通すだけで別物になります。

テアニンやカテキンが色や香りにどう化けるのかは、茶の研究者の大森正司さんが書いた『お茶の科学』に詳しく出ています。

相性チャートの計算

このサイトの「相性チャート」では、緑茶は硬度 30〜80 mg/L と鉄 0.05 mg/L 以下、残留塩素の少なさで、紅茶・中国茶は硬度 30〜100 mg/L と鉄の少なさで5段階にしています。深井戸水の街は硬度が高めで紅茶向き、湧水や表流水の街は緑茶向き、という傾向が出ます。

📖 この話題を本で読むなら:水の性質を扱った本

あなたの街はどう? 全国ランキングで見る

都道府県や街の名前で絞り込めます。

ほかの読みもの

この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。