赤ちゃんのミルクと水道水。軟水がいい理由と、硝酸態窒素に注意する理由
2026-09-10 更新
粉ミルクの調乳に水道水は使えるのか。硬度、硝酸態窒素、ナトリウム、そして塩素とお湯の温度。街ごとの違いの読み方。
日本の水道水は、基本的に使える
粉ミルクのメーカーは「一度沸騰させた水道水で調乳できる」としています。日本の水道水はほとんどが軟水で、粉ミルクのミネラル設計を崩さないからです。ただし街によっては注意点が出てきます。
硬度は 60 mg/L 未満が目安
粉ミルクはそれ自体に必要なミネラルが配合されていて、硬水で溶くとカルシウムやマグネシウムが過剰になり、赤ちゃんの腎臓に負担がかかったり、便が硬くなったりすることがあります。多くの育児書や粉ミルクの説明で「硬度 60 mg/L 未満の軟水」が勧められているのはこのためです。ヨーロッパの硬水のミネラルウォーターは避けます。
硝酸態窒素は乳児だけの理由がある
硝酸態窒素は大人には問題になりにくい成分ですが、乳児は体内で硝酸が亜硝酸に変わりやすく、血液が酸素を運びにくくなる「メトヘモグロビン血症」を起こすことがあります。水道水の基準 10 mg/L はこの影響を防ぐために決められています。基準内なら安全とされていますが、井戸を水源にする農業地帯の街では数 mg/L に達することがあるので、このサイトでは 2 mg/L 以下を理想としています。
ナトリウム
赤ちゃんの腎臓は塩分の処理が苦手なので、ナトリウムの少ない水が向きます。水道水は通常 10〜20 mg/L 程度で問題ありませんが、海に近い井戸水の街では高めに出ることがあります。
沸かして、冷ます
調乳では 70℃以上のお湯で粉を溶かすことが推奨されています(粉に含まれうる菌への対策)。水道水の塩素は沸騰で飛ぶので、沸かしてから使う限り塩素は気にしなくて大丈夫です。作ったミルクは2時間以内に。
相性チャートの計算
街ページの「相性チャート」の赤ちゃんのミルクは、硬度60未満、硝酸態窒素2以下、ナトリウム20以下を理想として5段階にしています。点数が低い街でも、市販の軟水や純水を使えば問題ありません。
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ほかの読みもの
この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。