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水道管は誰のもの?古い配管は蛇口の水を変えるのか

2026-09-11 更新

浄水場から蛇口までの管は、国ではなく市町村(水道事業者)と、家の持ち主が分けて持っています。鉛の給水管、赤サビ、マンションの受水槽。水道局の検査値と家の蛇口の水がずれる理由と、家でできる確かめ方。

水道管は「三つの持ち主」に分かれている

日本の水道は国が一括で運営しているわけではありません。水道法のもとで、実際に水を送っているのは市町村や企業団などの水道事業者(全国で約1,300)で、管の持ち主も区間ごとにちがいます。

つまり「水道局の検査値」は道路の下の水の値で、あなたの蛇口の水とは、給水管と受水槽のぶんだけ差がつくことがあります。

古い配管が水質に出る、4つのパターン

鉛の給水管。 1980年代ごろまで、給水管には鉛管が広く使われていました。鉛は朝いちばんや長期不在のあとの「溜まった水」に溶け出します。水道水の基準は 0.01 mg/L。交換は各事業者が進めていて、残りは減っていますが、築40年以上の戸建てで一度も工事をしていないなら可能性はあります。対策は簡単で、朝の最初の水をバケツ1杯ぶん流してから飲む、または鉛対応の浄水器を使うことです。

鉄のサビ(赤水)。 古い鋳鉄管や亜鉛めっき鋼管の内側がサビると、断水や工事のあとに赤い水が出ます。鉄の基準は 0.3 mg/L で、健康より先に洗濯物の黄ばみやお茶の色で気づきます。しばらく流せば透明になりますが、繰り返すなら給水管の交換時期です。

受水槽の滞留。 マンションの受水槽で水が長く滞留すると、残留塩素が減って(法定下限 0.1 mg/L を下回ることも)、水温が上がり、雑菌が増えやすくなります。10m³ を超える受水槽は年1回の清掃と検査が義務です。

カルキ臭の増減。 配水管の末端や夏場は残留塩素が減り、逆に浄水場の近くでは濃く感じます。同じ街でも家によって味がちがう理由のひとつです。

「老朽化率」はどれくらい当てにできる?

街ページの老朽化率は、総務省の地方公営企業年鑑にある「法定耐用年数(40年)を過ぎた管の割合」です。全国平均は2割強で、都市部の古い水道ほど高くなります。ただし40年を過ぎた管がすぐ壊れるわけではなく、ダクタイル鋳鉄管は実質60〜80年もつとされます。老朽化率は「更新が追いついているか」の指標で、水質の指標ではありません。水道管の老朽化率が高い街のランキングも、その目で見てください。老朽化率の裏側、つまり管の寿命と更新が追いつかない事情は、橋本淳司さんの『あなたの街の上下水道が危ない!』に一冊分書いてあります。

家でできる確かめ方

道路の下の値と家の蛇口の値がずれているかは、数百〜数千円のテスターで確かめられます。

測った値は 水質チェック に入れると、街ページと同じ物差しで用途別の相性と、浄水器が要るかどうかが分かります。

古い配管が味や安全に影響するのは、鉛管、赤サビ、受水槽の3つです。どれも「最初の水を流す」「テスターで一度測る」で見当がつきます。水道局の値と家の値がほぼ同じなら、配管の心配はしなくて大丈夫です。

📖 この話題を本で読むなら:水道料金と老朽化を扱った本

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ほかの読みもの

この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。