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水道水のミネラル成分ガイド。硬度・ナトリウム・塩化物・硫酸・ケイ酸・蒸発残留物
2026-09-10 更新
成分表に出てくるミネラルは、味と暮らしにどう効いて、健康や栄養の面ではどう考えればいいのか。項目ごとに一言で。
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味には効く、栄養にはならない
水道水のミネラルは「味と使い勝手」に大きく影響しますが、「栄養」としてはどれも微量です。1日2リットル飲んでも、カルシウムやマグネシウムの摂取量は食事の数%にしかなりません。逆に、健康面で気にする必要があるのは基準値を超えた場合だけで、日本の水道水で基準超えはごくまれです。
硬度(カルシウム・マグネシウム)
- 味: 少ないと軽くすっきり、多いとコクや重さ、さらに多いと苦みや渋み。
- 暮らし: 硬いほど石けんが泡立ちにくく、やかんや加湿器に白い結晶(スケール)が付きます。
- 健康・栄養: 硬水地域で心疾患がやや少ないという疫学研究はありますが、水道水の範囲では気にする差ではありません。乳児のミルク用には軟水が推奨されます。
- 基準: 300 mg/L 以下。おいしさの目標は10〜100。
ナトリウム
- 味: 10 mg/L あたりから、かすかな塩味を感じる人がいます。
- どこから: 海に近い井戸、浄水場で使う薬品(次亜塩素酸ナトリウムなど)、地層由来。
- 健康: 水道水からのナトリウム摂取は食事に比べてごくわずかです。減塩が必要な人でも、基準内なら気にする量ではありません。
- 基準: 200 mg/L 以下。
塩化物イオン
- 味: ナトリウムと組んで塩味に。少ないほどすっきりします。
- どこから: 海水の混入、生活排水、地層。急に増えると汚染の目安になるので、水質管理でよく見られる項目です。
- 基準: 200 mg/L 以下。
硫酸イオン
- 味: 多いとわずかな苦みや渋み。石灰岩や火山、温泉地帯の地下水に多い成分です。
- 健康: 数百 mg/L を超えると下痢を起こすことがありますが、水道水では通常その10分の1以下です。
- 基準: 水道法の基準項目にはありません(参考値)。
溶性ケイ酸(シリカ)
- 味: まろやかさに寄与すると言われ、火山地帯の水に多く含まれます。
- 暮らし: 多いとガラスや加湿器に白い膜が付くことがあります。
- 健康: 有害性は知られておらず、「美容に良い」という宣伝の根拠は弱いのが実情です。
- 基準: 基準項目にはありません。
蒸発残留物(TDS)
- 意味: 水を蒸発させて残る固形分の合計。ミネラルの「総量」です。
- 味: 30 mg/L 以下だと味気なく、200を超えると重く感じる人が増えます。コーヒーの抽出では75〜250が目安。
- 基準: 500 mg/L 以下。おいしさの目標は30〜200。
街ごとの値は各街のページの「成分表」で、年間の幅と全国中央値と一緒に見られます。
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この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。