水道水の金属とその他の成分ガイド。鉄・マンガン・亜鉛・銅・硝酸態窒素・有機物・トリハロメタン・色度・濁度
2026-09-10 更新
成分表の後半に出てくる項目は、味や見た目のトラブルの原因になるものと、健康のために基準がある項目です。それぞれ何を意味するかを短く。
見た目と味に出るもの
鉄 金気(かなけ)臭や赤い着色、洗濯物の黄ばみの原因。お茶や酒の色を黒ずませます。地下水に多く、浄水場で除去されます。栄養としての鉄は水からはほとんど吸収されません。基準 0.3 mg/L。
マンガン 黒い水や、蛇口・洗濯槽の黒い沈着の原因。鉄と一緒に地下水に含まれ、除去には手間がかかる成分です。基準 0.05 mg/L。
亜鉛 亜鉛めっきの鋼管から溶け出します。多いと白濁や渋み。必須ミネラルですが、水からの摂取はわずかです。基準 1.0 mg/L。
銅 銅管や給湯器から溶け出し、多いと浴槽やタオルが青く染まったり、金属味が出たりします。朝一番の水を少し流すと減ります。基準 1.0 mg/L。
色度・濁度 色度は水の色の濃さ、濁度は濁り。基準はそれぞれ5度と2度で、浄水場の出口では濁度0.1度以下を目指しています。急に上がったときは配管工事や赤水のサインです。
健康のために基準があるもの
硝酸態窒素・亜硝酸態窒素 肥料や家畜の排せつ物、生活排水が地下水に混じると増えます。味には出ませんが、乳児が多量に摂ると血液が酸素を運びにくくなる(メトヘモグロビン血症)ため、基準 10 mg/L が設けられています。農地の多い地域の井戸で高めに出ます。
総トリハロメタン 塩素消毒のときに、水中の有機物と塩素が反応してできる副生成物(クロロホルムなど4種)の合計。長期に多量に摂ると発がんリスクをわずかに高めるとされ、基準 0.1 mg/L。水温が高い夏に増えやすく、沸騰させると大部分が飛びます。
有機物(TOC) 水に含まれる有機物の量。それ自体が有害というより、多いと塩素の消費が増え、カルキ臭とトリハロメタンが増える原因になります。川の水を使う浄水場でやや高め。基準 3 mg/L。
読み方のコツ
成分表の棒は「基準値に対する割合」です。半分を超えている項目があっても基準内なら安全上の問題はなく、味や見た目にどう出やすいかの目安として見てください。年ごとの変動が大きい項目は、帯(年間の最低〜最高)が長く表示されます。
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都道府県や街の名前で絞り込めます。
ほかの読みもの
この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。