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浄水器の選び方。「何を取りたいか」から逆算する

2026-09-10 更新

ポット型・蛇口直結・据置・ビルトイン・浄水型サーバー・RO・蒸留水器。値段も仕組みもばらばらな浄水器を、街の水道水に入っているものと、取りたいものから選ぶ考え方。要らない人には要らないとも言います。

まず、あなたの街の水に何が入っているか

日本の水道水は、そのまま飲める基準で管理されています。だから浄水器は「安全にするため」ではなく、気になるものを減らすための道具です。何が気になるかは街ごとにちがいます。

浄水器えらび のページで街の名前を入れると、この街の数値から「取りたいもの」を自動で立てます。

種類ごとの向き不向き

種類 本体の目安 1Lあたり 向いている人
ポット型 3,000〜4,000円 5〜8円 塩素だけ取れればいい。飲む量が少ない
蛇口直結型 4,000〜15,000円 1〜5円 料理にも使いたい。工事はしたくない
据置型 2〜11万円 1〜3円 家族が多い。交換の手間を減らしたい
ビルトイン 7〜12万円+工事 1〜4円 キッチンをすっきりさせたい
浄水型サーバー 月額3,000円前後 月額÷使う量 冷水・温水がすぐほしい。交換込みが楽
逆浸透膜(RO) 10万円前後 — 硬度も PFAS も落としたい。ミネラルは要らない

ポット型は本体が安い代わりに交換が2か月ごとで、1Lあたりは蛇口直結型より高くつきます。毎日たくさん使うなら蛇口直結型のほうが安いことが多いです。

「除去物質○種」の読み方

パッケージの「17物質除去」「20物質除去」は、JIS S 3201という規格の試験項目のうち、いくつ除去できたかの数です。基本の13項目(塩素、濁り、トリハロメタン4種、農薬 CAT、カビ臭2-MIB、鉛、有機溶剤3種)に、鉄・アルミニウム・ジェオスミン・フェノール類を足して17、ベンゼンや PFOS/PFOA が加わって19〜20になります。数が多いほど高性能に見えますが、あなたの水に入っていないものを取る意味はありません。塩素だけなら13で足ります。

硬度を変えたいなら

活性炭も中空糸膜も、カルシウムとマグネシウムは通します。軟水にしたいなら選択肢は2つで、**RO(逆浸透膜)**か、軟水のペットボトル水です。RO はほぼ純水になるのでミネラルの味も消え、コーヒーやだしには物足りなく感じることがあります。逆に硬水の街で赤ちゃんのミルクを作るなら、RO 水や市販の純水は素直な選択です。

蒸留水器という選択肢

水を沸かして湯気を集めるだけの、いちばん原始的な純水製造機もあります。仕組みは研究室と同じで、ミネラルも PFAS もほぼ全部抜けます。ただし 4L に5時間ほどかかり、電気代が1回30〜40円、味は平坦。飲用や料理より、水槽・加湿器・スチームアイロン向きの道具です。「純水がほしいが RO の設置はしたくない」人だけの選択肢と考えてください。

要らない人も多い

残留塩素が 0.3 mg/L 以下で、PFOS/PFOA が検出限界未満、水源が地下水の街なら、浄水器をつけても味はほとんど変わりません。冷やして飲むだけで十分です。浄水器えらびで街を選ぶと、そうした街では塩素だけを取るポット型までを目安として示します。

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ほかの読みもの

この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。