水道水の検査結果は誰がどう公表している?データの読み方
2026-10-09 更新
街の水道水の数値は、どこで測ったもの? 掲載年度と浄水場、最新の検査結果の探し方を、元資料とあわせて紹介します。
水道水の検査結果は、水道事業者のウェブサイトで読むことができます。月ごとの検査結果を出しているところもあれば、1年分を年報にまとめているところもあります。調べたい街の名前と「水質検査結果」で探すと、窓口になるページが見つかります。
ただし、検査結果の表には、浄水場で測った値と、給水区域内の蛇口で測った値が載ることがあります。自分の家に届く水を知りたいときは、数値だけでなく、採水した場所と日付も確認してください。
街どうしをくらべるためのデータ
日本水道協会「水道水質データベース」には、全国の水道事業者の検査結果がまとめられています。「みずのゆくえ」の全国比較には、そのうち令和5(2023)年度のデータを使っています。ここに載せている値は、今日の水質や、各家庭の蛇口をこのサイトで測った結果ではありません。
元資料は事業者や浄水場ごとの記録です。このサイトでは、それを市区町村に対応付け、硬度や成分を比べられるように集計しています。数値のほかに水源と下水の放流先をつないでいるのは、蛇口の前後にある水の流れも見られるようにするためです。
街のページでは、年度と対象を確かめる
街のページの冒頭にある「水質の出典と対象」には、集計した事業者と浄水場の数を載せています。たとえば千葉市のページは、掲載している5浄水場の集計で、千葉市全体の平均ではありません。
広域の事業者が複数の街へ水を送っている場合には、同じ値がいくつかの街に載ります。市区町村の境界と給水区域は一致しないので、自宅の水源や検査結果は、水道事業者の給水区域の案内と照らし合わせてください。
表の「0」と「数値なし」も意味が違います。数値なしは、このサイトの比較用データに値がないことを表しており、未検査とは限りません。「検出限界未満」は、測ったものの、測定できる下限より小さかった記録です。
平均の取り方は項目によって違います。硬度と成分は浄水量で重みを付けた平均など、pHは年間の最小値から最大値までの範囲、PFOS+PFOAは掲載された年間最高値のうち最も高い値です。詳しい計算方法は「水道データの出典と集計」にまとめています。
川の数値と、水道水の数値は別のもの
川の水質には、環境省「公共用水域水質測定結果」の令和5(2023)年度データを使っています。川で採水した水の検査結果なので、浄水処理を終えた水道水の数値とは分けて読む必要があります。
事業所が川や海へ出した化学物質の量は、NITEが公開するPRTRの個別事業所データを使っています。このサイトに載せている令和6年度分は、2024年4月〜2025年3月の排出量です。1年分の届出量であり、川の水の濃度ではありません。詳しくはPRTRの読み方をご覧ください。
好みの比較と、検査結果を分けて読む
用途の参考スコアや味のチャートは、成分からこのサイトが計算した目安です。味見や調理実験の結果ではありません。計算の考え方を確認したうえで、街どうしや市販の水をくらべるきっかけにしてください。
最新の検査結果が知りたいときは、各水道事業者の公表へ。掲載内容に誤りや分かりにくいところがあれば、お問い合わせからお知らせください。
ほかの読みもの
この記事は公開データと公的な資料をもとに書いています。健康や飲用の判断は、お住まいの水道事業者の最新の公表値をご確認ください。